11月になり、野草園では、雪囲い作業が始まりました。
明日明後日は、雪囲い教室も行われます。
11月になり、野草園では、雪囲い作業が始まりました。
明日明後日は、雪囲い教室も行われます。
「ログハウス裏」のマルバノキの花が咲きました。
4千万年前の氷河期残存種で、現在は、岐阜県、高知県、広島県に隔離分布する日本固有種です。山麓に生える高さ1~3mの落葉樹で、葉は互生し長い柄があって円く、厚い膜質で毛がなく表面は白色をおびます。秋に紅葉し、葉が落ちようとする頃に葉腋に短い柄を出し、その先に暗紅色の花を2つ背中合わせに開きます。花柄の根元に鱗片が数個つき、萼は5裂、花弁5、雄しべ5、花柱2、子房2です。蒴果は大型で、ベニマンサクともいわれます。
2つの花が背中合わせに咲く姿が特徴的です。ボールペンの先程の小さな花です。目を凝らしてご覧ください。野草園内で最後に花を咲かせるのが本種と言われています。
アセビ(ツツジ科)
本州・四国・九州に自生し、山地に生える常緑樹です。高さ1.5~3m。葉は革質で互生です。早春、枝の先に花穂を下に垂れ、白色で壺状の小さな花を下向きにたくさんつけます。萼は花冠とともに5つに裂け、雄しべ10、雌しべ1。蒴果(さくか)を結びます。秋に褐色に熟す果実は上向きにつきます。花や実、葉は有毒で、ツツジ科特有の有毒成分グラヤノトキシン類を含んでいます。
和名「馬酔木(アセビ)」は、牛馬が食うと麻痺するというので「馬酔木(あせび)」となりました。
乾燥した茎葉を10倍量の水で煎じて、さらに、煎じた液を10倍に薄めて、殺虫剤として使用できます。中毒症状は、嘔吐、下痢、酩酊状態、四肢痙攣、呼吸麻痺です。