観察日記

ウメバチソウ が咲きました

 「ロックガーデンの分かれ道を右に進み、頂近くの左側」で、ウメバチソウが咲きました。

 北半球に広く見られ、日本では北海道から九州の山の麓や高山の日当たりの良い所に生える多年草です。根茎は短く太く、根生葉は固まって付き、長い柄があります。10~40cmの数本の花茎を直立し、1枚の葉と1個の花をつけます。萼片5、花弁5で白色で、雄しべ5、雄しべと雌しべの間に仮雄しべが5本あり、掌状に分かれます。子房は上位で、蒴果は上部が4裂します。

 花の大きさは2cm程でしょうか、決して大きくはありませんが、とても綺麗です。今は、道から数十センチ奥まったところに咲いていますが、例年、道のすぐ近くにも咲きます。もう少し待ちたいと思います。

 和名は「梅鉢草(ウメバチソウ)」。紋所(家紋)の一つの梅鉢に似ていることに由来します。右下の写真です。菅原道真や前田利家の家紋として有名です。ありがたやありがたや。

ジュウガツザクラ 秋の開花です

 サクラといえば、春の花。多くの方は、このことに何の疑いも持たないと思います。ですから、初めて「ジュウガツザクラ」と聞けば、「なぜ、ジュウガツ?」と不思議に思い、秋にもう一度咲くことを知れば、さらに驚かれることでしょう。そして、「野草の丘」で、ジュウガツザクラが開花しました。

 季節はずれに咲くことを、狂い咲きと言いますが、狂い咲きではありません。ジュウガツザクラは二季咲きです。春に比べ、花の数は少なくまばらですが、それでも、秋に見るサクラは、オシャレで、気が利いていて、ちょっと得した気分になります。

 

ヤマボウシの実  トロピカルな味です!

 ヤマボウシの実が色付いてきました。右下の写真が、6月頃の様子です。白い花弁に見える苞の中央に30個程の小さな花が集まり球状になっています。

 サクランボともイチゴとも見える実は、ジャムにしたり果実酒にしたりしますが、そのまま生で食べることもできます。「酸味がなく強い甘み」があります(食べた方の感想)。ただし、街路樹や公共の場のヤマボウシは、粉塵にまみれていたり農薬が散布されていたりしますので、食べないでください。食べてみたい方は、野草園職員にお声がけください。味を一言でいえば、「トロピカル!」。南国気分を味わえます。

  

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