観察日記

サラシナショウマが見頃を迎えます

「ミズバショウの谷」「案内番号㉑~㉔にかけて」「藤棚から南に進む道」等で、サラシナショウマが見頃を迎えようとしています。場所によっては、赤い可愛らしい花をつけるミズヒキとの共演があったり、大の仲良しのヒョウモンチョウが多数飛来していたりと、大変楽しませてくれます。

 樹林の中のあまり日光があたらない場所に咲きますが、30cm程もある白い総状花序がとても映えます。学生時代に理科の授業で使用した試験管を洗うブラシを思い出しました。近づくとかぐわしい甘い香りも漂ってきます。群生していますので、満開となれば、お勧めスポットの仲間入りとなること間違いなしです!!

 

オオバショウマが咲き始めました

オオバショウマ(キンポウゲ科)

 日本固有種で、本州、四国、九州に分布し、山地の林中に生育します。ときに群生します。高さ30~60cm位の多年草です。根生葉には長柄があります。秋、長い花柄を出し、情報が分枝して穂状花序を出し、やや密に無柄の小花を多数つけます。萼片5で早落性。花弁はありません。雄しべは多数で花糸は糸状です。雌しべは1~2。同属のサラシナショウマには花柄がありますが、本種には花柄はありません。

 和名「大葉升麻(オオバショウマ)」は、花がサラシナショウマ(キンポウゲ科)に似ていて、葉がサラシナショウマより大きいことによります。

  

トチの実

 「野草の丘」のトチの実が、たわわに実っています。

 栗と似ていて美味しそうです。とち餅の材料です。あく抜きがとても大変と聞きました。庄内地方のとち餅は有名ですが、すでに江戸時代中期には名産品として位置づけらえていたようです。古くは縄文時代にトチの実を食した痕跡があります。昔から、人々の生活に寄り添った木の実と言えるのではないでしょうか。

 今年は木の実が不作で、里山でクマによる食害が深刻になるのでは、と報道されていましたが、「野草の丘」のトチノキは豊作です。

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