観察日記

「吉林の庭」のサルスベリが咲き出しました

サルスベリ(ミソハギ科) 

 中国南部原産。庭木として植えられる落葉樹です。幹は平滑、高さ3~7m位になります。葉はほとんど柄がなく対生です。夏から秋にわたり枝の先に円錐花序をなし、紅色または白色の花を開きます。(本園は紅色)。花は開花したその日で萎んでしまう一日花です。蕾が多く次々と咲きます。花が百日にわたり咲くという意味で、(百日紅)ヒャクジツコウとも呼ばれます。萼は6つにさけ、花弁6、雄しべは多数で、外側の6本は特に長いです。蒴果を結びます。

 和名「猿滑(サルスベリ)」は、幹がスベスベして、猿が登ろうとしても、滑ってしまうということでつきました。

 

タカノハススキは鷹の羽の毛様のような斑が特徴です

タカノハススキ(イネ科)

 人家に栽植して観賞するススキで園芸品種です。葉はやや幅が狭く、硬質で著しくざらつき、上面に淡黄色の矢羽形の斑が2~3cmの間隔で現れ、下面は淡緑色で光沢があります。秋に茎頂に穂を出し、多数の糸状の枝穂を分かって、枝穂上に小穂を密に双生し、柄に長短のあることなど、すべてススキと同様です。別の品種で葉に縦に白斑の現れるものにシマススキがあります。

 和名「鷹羽薄(タカノハススキ)」は、葉に斑が入り、タカの羽の模様に似ることからつきました。

クマヤナギの昨年の実が赤く色付き、同時に花も咲かせています

クマヤナギ(クロウメモドキ科)

 北海道南部以南から本州、四国、九州まで分布しています。丘陵地、山地の雑木林の縁、川沿いの土手、湿地に多く生育する落葉樹です。茎は滑らかでつる性を帯び、長くのび、紫緑色です。葉は柄があり互生します。夏に枝先あるいは葉腋に円錐花序をなし、小さな白花をつけます。萼片5、花弁5、雄しべ5、雌しべ1。核果は緑色から紅色、黒色と変わり、鳥類の餌となります。 

 和名「熊柳(クマヤナギ)」は、冬は葉を落とし、黒々とした幹やつるがクマを連想するところから名が付きましたが、、ヤナギとは別の種クロウメモドキ科の植物です。

 

開園日について

アーカイブ