観察日記

イワガラミが様々な所で咲いています

 アジサイやガクアジサイ、エゾアジサイなどアジサイ科の植物が多く咲いて来ています。その中で一際、両性花のが輝いて見えるのがイワガラミです。綺麗さは随一だと思います。「ロックガーデン」、「料金所」入って直ぐの「ツルウメモドキ」のある花壇、「薬草コーナー」の向かいの岩場にあります。

イワガラミ(アジサイ科)

 北海道、本州、四国、九州に分布します。国外では、朝鮮半島に分布します。落葉蔓性木本です。高さ10 ~15m位になる場合もあります。葉には葉柄があり、枝に対生し、形は広卵形で、葉の先端は尖り縁の鋸歯はまばらになります。小さなややクリーム色の両性花が集まる花序のまわりに、白色の装飾花が縁どります。装飾花は花弁状の萼片が1枚しかありません。ツルアジサイは、装飾花の萼片が4枚で葉の鋸歯が細かいです。

 和名「岩絡み(イワガラミ)」は、大きな樹木や岩に、茎から気根を出して、からみつくことからついた名です。

 下の写真は、「料金所」入って直ぐの「ツルウメモドキ」のある花壇のものです。

キササゲ

「薬草コーナー」のキササゲが咲き始めました。

 中国中部、南部の原産と言われています。日本には古くに渡来し、一部は日本各地の河川敷などの湿った場所に野生化している帰化植物です。落葉樹で高さが5~10mあり、葉は対生し柄があり、桐のようで大きくなります。花は淡黄色で内側に紫色の斑点があり、10花ぐらいを円錐状につけ、ササゲに似た蒴果ができます。中には両端に白毛をもった種子がびっしりと詰まり、蒴果が縦に割れて風に乗り広く散布されます。

 花の内側の斑点が目立ち、花のつくりも独特です。写真に見られる茶色の実は、昨年のものです。

チドメグサが満開です

チドメグサ(ウコギ科) 「ひょうたん池」西側のシバの中から、ムラサキサギゴケやヘビイチゴと一緒に生えています。

 本州・四国・九州・沖縄・小笠原に分布します。関東地方以北では冬に枯れてしまい、先端だけが残ります。国外では、朝鮮南部・中国を経てアジアの暖帯・熱帯域、オーストラリア、アフリカにまで分布しています。道端や人家近くに生える常緑の多年草です。糸状の細い茎が地上をはい、葉には長い柄があり互生で、葉面に光沢があります。夏から秋に、葉腋に細い柄を出し、その先に散形花序をなし、白色の小さな花を多数つけます。花弁5、雄しべ5、子房は下位です。

 和名「血止草(チドメグサ)」は、この葉の汁を傷口につけると血が止まることからつけられました。

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