観察日記

ハンゲショウ

 「水辺の花コーナー」で、ハンゲショウが咲きだしました。

 日本の本州以南、朝鮮半島、中国、フィリピンなど東アジアの亜熱帯性湿地に分布し、日の当たる湿地などにて太い地下茎で分布を広げて群生する多年草です。高さは1m位になり、草全体に一種の臭気があります。根茎は白色で横にはい、茎は直立し、葉は有柄で互生します。初夏、茎上部の葉2~3枚は表面が白くなり、この葉に対生して穂状の総状花序を出し、多数の白小花をつけます。花は有柄で花被はありません。雄しべ6~7、雌しべ1です。カタシログサともいいます。

 和名は「半夏生」。夏至から数えて11日目から5日間を半夏生と言い、農作業の目安とされますが、ちょうどその頃に花が咲くことに由来します。花に近い葉だけが白くなります。マタタビと同じように、虫への目印なのでしょうね。

レンゲショウマは恥ずかしがり屋さん?

 「ミヤマカスミザクラ横」でレンゲショウマが咲き始めました。

 本州(東北地方南部~近畿地方)の太平洋岸の温帯域に分布し、山地から深山にかけての湿り気のある林下に生える多年草で、日本固有種となります。葉は大形で2~4回3出複葉で、小葉は卵形です。茎の上部に淡紫色の花をまばらに下向きにつけます。萼も花弁も共に花弁状に見えます。萼は花弁状で平らに開き、花弁は雄しべ・雌しべを抱えるように咲くため、一見では二段構えに花弁が並んでいるように見えます。

 白が萼で、中の紫色が花弁です。可憐ですね。恥ずかしがり屋さんなのでしょうか?下向きに咲きますから、そっと見上げてください。

「スワンヒルの庭」周辺の整備について

 「スワンヒルの庭」の周辺には、例年、キバナコスモスやコスモス、ゴールデンピラミッド、センニチコウ、キクイモモドキ、ハナトラノオ、クサキョウチクトウなどが植えられていましたが、全体的にボリューム感に欠けていました。そこで、今年はコスモスの面積を倍に増やし、キバナコスモスを移動し、「庭」の東斜面に植えました。そして、その上にセンニチコウも植えました。昨年、移植したシオンやガウラ、ゴールデンピラミッドが咲き出すと、スモークツリーが終わった後、ボリューム感いっぱいのお庭になると思います。秋までの間、見守っていただければ幸いです。

 現在はクサキョウチクトウやヒオウギが咲き出し、キバナコスモス、キクイモモドキが満開になっています。

開園日について

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