観察日記

キササゲ

「薬草コーナー」のキササゲが咲き始めました。

 中国中部、南部の原産と言われています。日本には古くに渡来し、一部は日本各地の河川敷などの湿った場所に野生化している帰化植物です。落葉樹で高さが5~10mあり、葉は対生し柄があり、桐のようで大きくなります。花は淡黄色で内側に紫色の斑点があり、10花ぐらいを円錐状につけ、ササゲに似た蒴果ができます。中には両端に白毛をもった種子がびっしりと詰まり、蒴果が縦に割れて風に乗り広く散布されます。

 花の内側の斑点が目立ち、花のつくりも独特です。写真に見られる茶色の実は、昨年のものです。

チドメグサが満開です

チドメグサ(ウコギ科) 「ひょうたん池」西側のシバの中から、ムラサキサギゴケやヘビイチゴと一緒に生えています。

 本州・四国・九州・沖縄・小笠原に分布します。関東地方以北では冬に枯れてしまい、先端だけが残ります。国外では、朝鮮南部・中国を経てアジアの暖帯・熱帯域、オーストラリア、アフリカにまで分布しています。道端や人家近くに生える常緑の多年草です。糸状の細い茎が地上をはい、葉には長い柄があり互生で、葉面に光沢があります。夏から秋に、葉腋に細い柄を出し、その先に散形花序をなし、白色の小さな花を多数つけます。花弁5、雄しべ5、子房は下位です。

 和名「血止草(チドメグサ)」は、この葉の汁を傷口につけると血が止まることからつけられました。

キンコウカ

 「ロックガーデン」のキンコウカです。

 北海道、本州の中部以北に分布し、亜高山から高山にかけての湿原、湿地などに自生する多年草です。夏に、長さ20~35cmの花茎を立て、開花直前のつぼみの花被片は外面中央が緑色で、開花すると花糸に縮れ毛が密生します。総状に多数の黄色い花を下方から咲かせ、花被片は緑色になります。

 和名は「金黄花」「金光花」。花が金色に輝いて美しいから。素敵な名前です。

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