観察日記

自然と音楽の響演in野草園

 今日は、シンガーソングライター丹波恵子さんのコンサートが開催されました。丹波さんは、南陽市ご出身で、ご自身の経験をもとに前向きで勇気を届ける曲を沢山届けてくださっています。本園のシンボルであるミヤマカスミザクラを題材にした『結のさくら』は、野草園のテーマソングともいえる曲です。もちろん、作詞作曲そして歌も丹波さんによるものです。

 暖かな陽光のもと、大自然の中での歌声はとても爽やかで、多くの来園者を魅了しました。

ハリギリが元気です

ハリギリ(ウコギ科) 

 「料金所」入って直ぐの西側に実生苗があります。大木は「ナナカマドの森」の南、道路わきに大木があります。今回は観察しやすい「料金所」のそばのハリギリの成長を観察してみました。

 日本全土、千島列島、朝鮮半島・中国の山地に分布します。山地に生える落葉樹です。幹は直立し高さ25m内外に達し、高くそびえ、樹皮は暗褐色で、枝に刺があります。葉は長い柄があり互生で毛をもちます。初夏、枝先に数本の花茎を出し、その頂に散形花序をなし、緑黄色の小花をつけます。花弁5、雄しべ5、果実は黒く熟します。センノキともいいます。材はケヤキに似た年輪模様が美しく、建築材や家具材などに使われます。

 和名「針桐(ハリギリ)」は、材がキリに似ていて、枝に刺があることからつきました。

ウラシマソウがたくさん出てきました

ウラシマソウ(サトイモ科) 

 園内ひょうたん池の西側にもありますが、マグノリア通りの円形花壇「オオヤマザクラ」の西側に6株程小群落をつくって咲いています。

 日本の本州、四国を中心に、北海道と九州の一部に分布する宿根草の多年草です。茎先に肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)を出します。 花序は仏炎苞に覆われています。 仏炎苞の名は、仏像の背景にある炎形の飾りに見立てたものです。 仏炎苞の色は暗い紫色です。 また、花序から付属体が細長いひも状に伸び上がり、途中から垂れ下がるのが特徴です。

 和名「浦島草(ウラシマソウ)」は、花序の先端の付属体は釣り糸状に長く伸長するので、浦島太郎が持っている釣り竿の釣り糸に見立てたとされています。

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