観察日記

エゴノキの花が満開です

 エゴノキの花が満開です。とても綺麗です。園内の複数個所で見ることができますが、写真は料金所入ってすぐの「マグノリア通り」のエゴノキです。

 日本では北海道から九州・沖縄まで、海外では中国や朝鮮半島・フィリピンに分布し、雑木林などに生えている落葉小高木です。高さ3~5mで、幹は紫色がかった褐色で多くの枝に分かれます。葉は互生し柄があり、今年のびた小枝の先に長い柄のある総状の花穂を出し、白色の花を多数下に垂れさせます。萼は緑色で、花冠のとともに5つに裂けます。雄しべは多数で葯は黄色、球形の果実は熟すと褐色で堅く卵形の種子を出します。

 名前の由来は、実を食すると刺激があり「えぐい」ところからきています。実の果皮にエゴサポニンを含み、果皮を入れた水で洗濯すると泡がたって汚れがとれたり、未熟果皮の汁を小川に流すと小魚が中毒を起こし浮き上がったりします。

 エゴノキに限らず、綺麗な花からは想像できないことがたくさんありますね。

ホオズキの花をご存じですか

 「薬草コーナー」で、ホオズキの花が咲きました。ホオズキと聞けば、多くの方がオレンジ色の紙風船のような実を思い浮かべるのではないでしょうか。実となる前は、写真のような花を咲かせます。

 日本では北海道から九州に、国外では朝鮮半島や中国北東部・北部に分布します。、山地や人家近くに生え、観賞用などに各地で広く栽培される多年草です。茎は直立して高さが60~80cm位、葉は卵円形で長さが5~10cm、幅3~8cmの有柄で互生します。葉は2葉が接近して着生し、葉の辺縁には短毛があります。花は、6~7月ころに葉のわきに有柄の淡黄白色の花を1個下向きに開き、がくは短筒状で、花後は大きくなり、果実を袋状に包みます。ホオズキの果実は熟すと赤くなり、赤く熟した球形の果実は花材や子供のおもちゃになります。根茎は、白色で長く地中をはって新しい株をたてます。 

 この花から、あのホオズキの実ができることが不思議に思えてきます。

もう時期ヤブレガサが開花します

 過日、ヤブレガサを見たいというお客様がいらっしゃいました。その時は、ヤブレガサがやっと土から顔を出したところで、10cm程の大きさでしたが、現在は、花柄まで入れると1m程の大きさになりました。花芽を多数つけています。

 ヤブレガサ(キク科) 「ひょうたん池」の西側にあります。

 本州、四国、九州に分布しています。国外では、朝鮮半島に分布しています。山地の陰樹に生える多年草です。茎は直立し、高さ50~100cmになります。根生葉は長い柄があり、茎葉は短い柄を持ちます。葉裏は白っぽいです。夏に茎の上部を分枝し、多数の白色の頭状花序をつけ、頭状花序は5つに切れ込んだ管状花よりなります。総苞は白紫色です。葉が開く前の葉と茎は、山菜として食用にされます。

 和名「破れ傘(ヤブレガサ)」は、芽出しの頃の若い葉の様子が「破れた和傘」に似ることによります。

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