観察日記

ヤマグルマが咲きました

ヤマグルマ(ヤマグルマ科) 「ロックガーデン」と「スワンヒルの庭」の西側の林の中にあります。

 本州(山形県以南)、四国、九州、琉球、伊豆諸島に、東アジアでは、台湾、朝鮮半島南部に分布しています。山中に生える落葉樹で幹は直立し、高さ17m位になります。葉は枝先に集まってやや輪状につき、長柄があり、革質で光沢があるのが特徴です。春、枝先に総状花序を出し、黄緑色の両性花を開きます。苞は早く落ちてしまいます。花柄は長く、花被はありません。雄しべは多数、葯は淡黄色です。心皮(「花」の各要素は「葉」の変形と考えられ、雌しべを構成する「葉」を「心皮」(しんぴ)といいます。)は5~10。樹皮から鳥もちを作り、トリモチノキともいわれます。春先でも葉が赤く色付いてものもあり、とても目立っています。

 和名「山車(ヤマグルマ)」は、車状に葉が付くことによります。

葉の大きさでは、こちらも負けていません。トチノキです。

トチノキ(ムクロジ科) 花が見やすいのは、「マグノリア通り」の西側の木です。

 水気を好み、適度に湿気のある肥沃な土壌で育ちます。果実は、熟すにつれて厚い果皮が割れ、少数の種子を落とします。一般的に「栃の実」と呼ばれて食用になります。栃餅で有名です。

 和名「栃の木、橡の木(トチノキ)」は、朝鮮語での実の呼称が語源になっています。漢字の栃も和字で、十千(トチ)=万とし実が多いことからきています。

ホオノキが咲くと春爛漫を感じます。

ホオノキ(モクレン科) 花を目線の高さで見られるのは、「マグノリア通り」の「自然学習センター」西側の木です。

 大きい花は15cm~20cm程の大きさがあります。花弁は9枚で、中心に雄しべ群が下にあり、上に雌しべ群があって、花弁もさることながら、雄しべと雌しべも存在感があります。

 葉は大きく、芳香があります。殺菌・抗菌作用があるので、食材を包んだりしました。また、ホオ葉焼など調理にも使われます。

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