本園の元職員の志鎌節郎さんが以前からこの場所に自生していたサクラの木が、他のサクラとは違っていることを発見しました。そこで、サクラ研究の第一人者の東京大学名誉教授の大場秀章先生に詳しい研究をお願いしたところ、ミヤマザクラとカスミザクラが自然交配したサクラであることがわかり、2012年8月に和名「ミヤマカスミザクラ」と論文に掲載されました。学名は発見者の志鎌節郎さんの貢献を讃えて「Cerasus x shikamae H.Ohba」と命名されました。世界で当園でしか見られないサクラです。。花弁の先端が2つに裂けていて葉と花が同時に開くカスミザクラと、花軸が枝分かれしているミヤマザクラの双方の特徴が受け継がれています。花の色は、カスミザクラよりも白いです。