観察日記

ヒトツバカエデ 一葉楓  えっ!カエデ?

 「ログハウス」裏側で、ヒトツバカエデ(ムクロジ科)が黄葉しています。秋田県・岩手県から紀伊半島にかけての、標高700m-1600mの山地の沢沿いや湿った所に自生する日本固有種です。落葉した葉だけを見ると、「これがカエデの葉?」と思ってしまいます。カエデ特有の切れ込みの無い普通の葉の形だからです。別名マルバカエデ、切れ込みの無い丸い葉っぱのカエデという名前もついています。それでもやっぱりカエデの仲間だなというのは、実を見ればわかります。くるくるとまわって落下する翼のある、いかにもカエデの果実らしいの翼果です。もうすぐ葉が全部落ちてしまします。

ツタウルシの紅葉 絶対に触ってはいけません!

 「ミズバショウの谷」のツタウルシの紅葉が綺麗です。でも、気を付けなければなりません。ウルシの仲間では最強の「かぶれ成分」を含む有毒植物、触れるとひどいかぶれを起こしてしまいます。手袋をしていてもかぶれることがあるほど強力なようです。

 そんなツタウルシですが、紅葉は一際綺麗で目を引きます。まだ細いうちは木に取りついているツタという感じですが、自身の幹が太くなると、いかにも主役のような様相で紅葉しています。

 葉はウルシの仲間では珍しく三出複葉、そして、雌雄異株です。幼木と成木では葉の大きさが違うのはもちろんですが、幼木の葉には粗い鋸歯があるので、これも間違えて触らないように気を付けなければならないようです。高い所に実がなると見えませんが、実がなっているのはもちろん雌の木ということになります。

秋の風景

 10月も後半に入りましたが、今日は穏やかな秋の日。10:30現在の気温17℃。半袖短パンの方から、それなりの秋の服装の方と色々な様子が見られます。9月から例年のようには気温が下がらず、いつものようには紅葉が進まないようです。それでも、色付いた木々と木の実を楽しみながら、みなさんそれぞれの秋を楽しんでます。

学習センターでは、今年の野草園写真コンテストの入賞作品を展示中 10/16~11/23 

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