ニシキギ(ニシキギ科)の果実が裂開し、橙赤色の仮種皮に包まれた種子がとても鮮やかです。紅葉した葉はほとんど落ち、仮種皮の赤だけが目立ちます。
観察日記
キチジョウソウ(吉祥草) いいことあるかも!
園内で一番最後に咲く草本の花、キチジョウソウ(クサスギカズラ科)。関東以西の樹林内に生える常緑の多年草です。野草園では10月の下旬に開花します。草の中にひっそりを咲いている花なので、通り過ぎてしまう方がほとんどです。良いことがあると開花するという伝説から吉祥草という名前がついています。花を見ることができたら、いいことがあるかもしれません。「マグノリア通り」に咲いています。
ヒメサユリの果実が裂けて種子が見えてきました
ヒメサユリ(ユリ科)の果実が裂開し、中の種子が見えてきました。とても几帳面な方が綺麗に重ねたように、種子は果実の中に入っています。大きめに裂開すると、風に揺れたときに種子はこぼれていきます。風の力を借りて少しでも離れたところに種子が落ちるように、種子には翼が付いています。運よく芽を出すことができても、花が咲くようになるまでは6~7年程かかると言われています。